2013.4.26 トピックス

CakePHP勉強会 #1 「エンジニアとデザイナーの協業 」開催レポート

弊社(株式会社うるる:東京都中央区)で4/19(金)に行われた「CakePHPの勉強会」の開催レポートです。

テーマについて

Webで誰かと一緒にモノを作るにあたり、「エンジニアとデザイナーの協業」というテーマは誰しも一度は考えたことがあることではないでしょうか?

今回はその点にスポットを当てて勉強会を開催しました。

講演者のみなさま

スピーカーは特にCakePHP界隈では有名なお三方にお願いしました。
(一番手前の三人です)

講演

原 一浩さん 「動的なモノをデザインするということ」-Play、CakePHP、Flash/Flexなどの経験に学ぶ

原さんはデザイナー・エンジニア双方の気持ちがわかるので、話にとても説得力がありました。

デザイナー側からのアプローチがメインテーマ。
主旨はエンジニアに歩み寄って案件に応じて色々と触ってみるといいよという話でした。
(Git, PHP, Sass, MVCフレームワーク etc.)

このことを『環境構築駆動型学習』という表現で言っておりそれがとても印象的でした。

これでデザイナーだけでは学びにくいことも、エンジニアと一緒に学んでいくことができて一歩成長することができます。
さらに別の案件で一緒に組んだエンジニアに『こやつ出来るッ!』と思わせることができ、一緒に仕事がしやすいデザイナーというブランディングも出来てしまい一石二鳥なのです!

滝下 真玄さん 「CakePHPにおけるエンジニア・デザイナー間の共通言語」

エンジニアとデザイナーのミスコミュニケーションあるあるの画像が共感を集めていました。

原さんとは逆にエンジニア側からのアプローチです。

エンジニアがデザイナーに対してしてあげられることは何か?

・わかりやすく説明する
たとえば、WordPressを使ったことがあるデザイナーは多いので、
CakePHPの仕組みやコーディングの仕方をWordPress相当する部分で説明する。

・作業を肩代わりする
先ほどの原さんの話と真逆の話になりますが、セッティング済みの仮想開発環境をVMWareなどで構築し、配布する。
※うるるでは初心者エンジニアを教育する際にこの手法を使っています。

市川 快さん 「CakePHPのレールの外し方」

市川さんはCakePHPの規約をあえて破っていく方法を伝授。聞いたことがない話も多く、新鮮な印象。

CakePHPを使うに当たって、デザイナーがわかりにくい所などをハックするノウハウを説明いただきました。
(拡張子.ctpをやめる, layoutファイルをやめる, Helperをやめる, リダイレクトの設定を変える etc.)
フレームワークの良さを殺しているようにも思われるかもしれませんが、デザイナーの学習コストやエンジニアのコード修正コストとのトレードオフなのであえて外して効率を上げる事を重視してこういう方法を取ってみるのも良いかもしれません。

LT(ライトニングトーク – 5分間のショートプレゼン)

香月 雄介さん 「Webサービス開発で陥りやすい9の間違い」

このあとCo-Edoの田中さんの話にも出てきますが、「とりあえず人の前に立って話してみる」というのは重要な姿勢だと思います。

Webサービス開発経験ゼロの香月さんが、人から聞いたり、どっかで見たり、ググったりしたことをまとめたプレゼン。新しすぎる切り口に、結構会場が湧いてました。
半年後に実際やってみてどうだったかのプレゼンもお願いしたいです。

新明 智さん 「ココナラ立ち上げにおけるデザインとエンジニアリングの設計思想」

ココナラ立ち上げの時期にエンジニア・UIデザイナーとしての役割を一人二役でやってきた新明さんの説明はとても考えぬかれたものでした

彼が手がけるココナラの話。
※ココナラは500円で得意なこと(経験・知識・スキル)をオンライン上サービスを売り買いできるサービスです。
CookpadやmixiなどC向けサービスなども例に出しつつ、ユーザに合ったトーン&マナー(=全体の雰囲気)を考えデザインを作っていくという話でした。

田中 弘治さん 「Learn how to learn」


コワーキングスペース茅場町 Co-Edoを運営する田中さんはZENPREによる遠隔地からのプレゼンでした。
※ZENPREとはプレゼン資料とUSTREAMの動画を同じブラウザの中で表示することのできる遠隔プレゼンツールです。

CakePHPを始めとしたプログラミングの学習方法と、上達のコツのお話。
仲間をつくる。その結果成長スピードが上がったり、困ったことを聞ける人ができる。
そんなメリットがあるのでコワーキングスペース茅場町Co-Edoにいきましょう!という結論でした。

Ustが固まってしまったりしてちょっとバタバタしましたが、なんとか最後までやりきれました。
今日からCakePHPの聖地は東京都中央区になりました』は名言でしたね!
※Co−Edoとうるるは共に中央区にあるんですよ。

飛び入りLT

5人くらいに話して頂きました。

メールテスターのプレゼンに会場からも「お〜っ」という声が。

特筆すべきは柳田岳洋さんのメールテスター
送ったメールがOutlookだと上手く表示できない問題に対処できるツールです。
Macユーザが多いエンジニアの間ではかなりニーズ有りそうですね。
うるるもビジネス向けサービスをやっているので利用検討します。

懇親会

終わったあとはビール&ピザで交流タイム!

ピザ、待ってました!

CakePHPのことでわからないことがあればCo-Edoにいつも居るひろみ(左)に聞きましょう。

CakePHPについてブログを書いてたり、色々助けてくれるひろみ。遠慮無く彼を使い倒しましょう!

ライムグリーンのTシャツが眩しい市川先生。講演お疲れ様でした!

滝下さん・原さんからサプライズで著書のプレゼントが!

滝下さんとのじゃんけん大会に勝利し、見事『CakePHP辞典(2.x対応版)』をゲット!

斬新なプレゼンの香月さんは原さんから『CakePHPビューコーディング入門』をゲット。
これで勉強するしか無くなりましたね。

ご来場ありがとうございました!

初回という事もあり、運営チームも多少ばたつきましたがなんとかやり切ることが出来ました。

うるるでは偶数月に勉強会を開催しますので、次回は6月に予定しています。お楽しみに!

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